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同じ虚言の性癖

イタリアの映画監督フェリーニは、
アカデミー賞特別名誉賞ならびに4度のアカデミー賞を取るなど
「映像の魔術師」と呼ばれている。私の好きな映画監督でもある施政樂
代表作としては、『道』『道化師』『フェリーニのローマ』『アマルコルド』
などが挙げられる。
『ローマ』や『アマルコルド』は自身の自伝的映画。
アドリア海に面した小都市リミニで生まれ、少年時代を過ごしたが、
『アマルコルド』は、ここを舞台にした映画。
春を迎える火祭りから、翌年の火祭りまでの一年を少年の目から垣間みた
オトナの世界や少年らしさのあらわれた映画作品。
『フェリーニのローマ』も、自身の過ごした体験を縦軸にとった話。
地下鉄工事で掘り出した極彩色の壁画が空気に触れて
みるみる色を褪せさせるところなどは、一つの映画らしい手法とも言える施政樂
ただ、このフェリーニ自身が語った経験や経歴は、
自叙伝もあるがかなり信憑性を欠いている。
この辺が面白い。
そのあたりのことを、彼を良く知る人物は、彼は生まれつきの”ストーリー・テラー”。
すなわち、虚構の語り手なのだという。
彼にとって、現実と虚構は対立関係ではなく、むしろ、
”現実”を少ばかり補填するものなのだという感覚を持っていたようだ。
彼の作品に登場してくるものは施政樂
詐欺、ペテン、嘘、騙(かた)り、そして道化師。
そういった人物は、一様に、一癖(クセ)も二癖もある。
許し難い性癖の人物たちが、憎めない”愛すべき人物”として描かれている。
こんな姿が、さすがにイタリア人と思わせるところがある。
そう言えば、先日まで話題になっていた”耳の不自由な作曲家”を騙った、かの人。
嘘、騙りがあからさまになり、今は、話題にも上らなくなったが、
言ってみれば、同様な一癖も二癖もある人物。
同じ虚言の性癖を持っているようだが、
とてもフェリーニの映画に出てくるような”愛すべき人物” には、なれそうにない。
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