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神殿風の建物とアンバランス

「マドレーヌ寺院」、観光でいらっしゃる方の長蛇の列を見たことがない。知名度が低いということはないし、パリの一等地にある 改善皮膚 。マドレーヌ広場は車で幾度となく通ったけれど、「マド
レーヌ寺院」の内部に入ろうと一度も考えなかった。もう、随分前になるけれど、マドレーヌ広場の近くでアポイントがあった。昼食後、一時間ぐらいその時間まで空いてしまった。本当に突然、マドレーヌ広場の喧騒が嫌になり、「マドレーヌ寺院」の中へ。パリのど真ん中の静寂。私も含めて三人しか内部にいなかった。このコントラストは今でも忘れない。私は教会建築に興味があるから、どこの町でも必ず中に入る。ロマネスク様式の教会には、ゴシックの大聖堂とは違う趣がある。でも、「マドレーヌ寺院」を訪ねるという気持ちが湧いてこなかったのが不思議である。考えたら「サン・トギュスタン教会」も一度も入ったことがない。外観に圧倒されてしまうせいかも知れない 。

「マドレーヌ寺院」と呼ばれているけれど、正式名称は「マドレーヌ教会」である。ギリシャ神殿を模した外観から「寺院」と呼ばれるようになったと推測する。新古典主義様式。ブルボン朝の末期に建造が開始となっているけれど、正確な年代が分からない。長い間、放置されていたようである。完成年は1842年。ということは、建造開始、フランス革命に突入。建築家が次々と変わる。結局、ナポレオンがフランス軍戦没将兵顕彰施設として再度の建造の命を出す。ナポレオンの好みで現在の形になった。ナポレオン失脚後に完成、本来の建造目的であった教会に戻された。DPM點對點外観との乖離はこうして生まれた訳である。守護神がマドレーヌ=マグダラのマリア、ギリシャ神殿風の外観、鐘楼がない。たぶん、これだけ辻褄が合わない建造物も稀だと思う。その教会を取り囲むようにフォション、エディアール等々のお洒落高級食料品店、これもなんかギリシャ神殿風の建物とアンバランス 。

結局、私が訪ねてみようと思わなかった原因が判明する。どうもナポレオンのメガロマニア趣味を私は受け付けないようである。エトワールの凱旋門もあまり私の好みではない。でも、「マドレーヌ教会」の内部、その静寂、私はなんか別のレベルの無時間世界というのか超時空というのか、本当に感動したのである。見た目で判断しちゃいかんという当たり前のことに気付いたりもしたのである。

長くなってしまう。うーーーん、ゴッホの代表作である「オーベェーニュ教会」。田舎の鄙びたロマネスク様式の小さな教会。ゴッホの壮大な夢想と共に超時空の世界へワープさせられた。メガロマンにも色々な種類がある。私は、どうしてもゴッホに軍配を上げるのだ。でも、「オーベェーニュ教会」は今でもそのままなのである。
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